ベトナム旅行中の女性の中には、「アオザイのオーダーメイドが旅の目的」といった方もしばしば見受けられます。もちろん女性だけではなく、男性の視点で見てもアオザイはとても魅力に映ります。
アオザイとは
アオザイは一見中国のチャイナドレスに似ていますが、上衣と下衣に分かれている明確な違いがあります。下衣は白もしくは黒のズボンがしばしば穿かれ、上衣は腰にスリットが入り、綺麗な三角形の肌が露出しているのが特徴。この三角の肌が美しく見えるよう、ボディラインに気を遣っているとも言われています。
ベトナムの伝統とフランスの優美を兼ね備えたアオザイ
ベトナムの民族衣装であるアオザイですが、現在のデザインに至る大きなきっかけとなったのがフランス統治時代。フランス人がもたらした優美さと自由さをアオザイに取り入れ、これまでのシンプルなデザインから大きく変化を遂げました。
例えばデザインでいえばカラフルな上衣が出回るようになり、プロのデザイナーが作ったアオザイをモデルが着ることによってファッションの世界に進出しました。ベトナムの伝統手工芸である刺繍も取り入れるようになり、アオザイは世界へと注目されるに至ります。
白いアオザイは学生服
ガイドブックやテレビでよく見かけるアオザイの象徴といえば、白いアオザイにノンラー(三角の菅笠)ですね。実はこれは学生の制服です。さすがにノンラーはイメージですが、現在でも郊外の学校では白のアオザイが制服として着用されています。近年は都心でも各自治体が学校側にアオザイの着用を推奨していて、毎週月曜はアオザイデーとする学校が増えてきました。
ちなみに、白いアオザイは「処女」という意味も含まれています。優雅なアオザイを着たベトナム女性は、日本人にはない魅惑的な雰囲気を漂わせています。そんなアオザイ女性とカラオケで交流を深めてみる、そんな滞在はいかがでしょうか。きっと素晴らしい時間をおくるこができるはずです。